オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

バイブルスタディのメンバーとLedburyまで小旅行

今週は金曜日の夕方から2泊3日でオックスフォードから西に二時間ほどにあるLedburyまで行って来ました。僕はキリスト教徒ではないのですが、今タームからは毎週教会で大学院生のためのバイブルスタディに参加して聖書のことを勉強しています。実はアメリカにいた時からキリスト教の牧師の方にとてもお世話になっていて、そんな彼らの考え方の根底にあるものを知りたいとずっと思っていました。また学部時代に英文学の授業で読んだ旧約聖書やミルトンの失楽園、ダンテの神曲などが単純に物語的な意味で面白く、欧米の歴史や文化を理解するためにはやっぱりその根本にあるキリスト教を理解することが不可欠だとも考えていました。そんな時に縁があって大学院生のためのバイブルスタディに誘われたので、毎週参加するようになったのです。この旅行はその教会主催の小旅行を兼ねた勉強会でした。

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到着した日はコーヒーを飲みながら雑談したりゲームをしたり、学生が前に出てきてジョークを言って笑い合ったり、歌を歌ったりなんだかとってものんびりとした楽しい時間。晩御飯が終わると、グループに分かれてクイズ大会。国旗クイズとか、言語クイズとか、オックスフォードの歴史クイズとか。

2日目は朝食を終えると、聖書に関するレクチャー。聖書は”reference book”ではなくて”letter”と説明されて、面白いなぁ。と思ったり。コーヒーブレイクを挟んで2回めのレクチャーを終えると昼食を食べてからMalvern Hillsでハイキング。

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とっても良い景色で良い気分転換。この丘では、紀元前2000年頃に住んでいた人が使っていた石斧や矢尻などが多く見つかるそうです。僕はこういう自然がいっぱいのところが大好きなんです。

帰宅後にティータイム、そしてグループごとに午前中のレクチャーに関するディスカッションをしてからディナー。夕方にもう一度レクチャーがあって、その後はお楽しみタイム。

実はこの教会には、アーカンソー出身のおじいちゃんがいる。(ちなみに、フルブライト奨学金で有名なフルブライトもアーカンソー大学からオックスフォード大学へ、元大統領のビル・クリントンもアーカンソー出身でオックスフォード大学へ、と意外とつながりがあったりするのです!)そのおじいちゃんが、アメリカ南部の楽器バンジョーを演奏してくれて、それに合わせてアメリカのフォークソングを皆で歌ったり踊ったり。とても楽しい時間。

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次の日は日曜日なのでSunday service。説教(sermon)があって、その後パンとワインを分け与えられるcommunion。僕はキリスト教徒ではないのでcommunionはいつもどうすればいいか困るものです。1人だけしないのも失礼な気もするし、信仰していないのにするのも失礼な気がするし。後から聞いてみたら、キリストをまだ受け入れていないのであればしないほうがいいとのことでした。

そんなこんなであっという間の2泊3日でした。なんだか、皆本当に楽しそうで、幸せそうで、キリスト教が人に与える力に感心させられました。そしてこの3日間は、僕と彼らとの違いについて考えさせられる3日間でもありました。

正直、聖書の中で、エペソ人への手紙にあるような道徳規範を示す部分は、「キリスト教徒であるのであればこうであるべきだ。」という部分を「日本人であるのであればこうであるべきだ。」と変えて読んでも、僕はあまり違和感は感じません。なぜならそれは、教育勅語などで語られる日本人像とそう大きな差は感じられないからなのでしょう。

ただ、「キリスト教徒」と「日本人」の一つの大きな違いは、こういう行動を行うための動機が与えられるか与えられていないか、にあるのだと思います。キリスト教の人々は、キリストが十字架の上で血を流したことによって彼らは救済されてたと考えます。その愛を知るからこそ彼らは自分が何者であるかを知り、そして聖書を手がかりに考え、そしてその愛の下に服従しその愛を広めるために生きている。清く生きることに対する明確な理由と動機が与えられているのです。「聖書」の様な確信が与えられずとも高い道徳を保ってきた日本人を僕は誇りに思いはするのですが、一方で平和ぼけし世俗化も進んだ世の中では、かつてのように清く生きることの動機を見出すことは大分難しくなってきているとも感じています。

この3日間は僕も本当に楽しい時間を過ごせたけれど、時々彼らがすごく眩しく見えて胸がチクっと痛むこともありました。日本人としての誇りで清く生きようとする僕と、幸せの在り方として清く生きようとする彼らは、一見似た生き方をしていても実は全く異なる世界に住んでいるからです。それでも出来る限り色々なことを学びたいと思っています。最近つくづく思うのは、そんな風に聖書に忠実に清く生きようとする人達は、きっと僕が一番好きなタイプの人達なんだろうな。ということなのです。

とても良い経験のできた3日間でした。

P.S.
記事アンケートにて沢山ご要望いただいております。最近関係ない記事ばかり書いていますが、そのうちちゃんと書くつもりなのでどうぞ気長に待っていて下さい^^;

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著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

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Aki • 2013年5月20日


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