オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

オックスフォードの試験期間と赤いカーネーション

今は多くの学生にとって一年の中で最もストレスフルな時期。イグザムシーズンです。試験といえば、アメリカの大学にいた頃はそれぞれのタームの最後に受けたものですが、オックスフォードでは基本的には一年の最後にまとめてあるようです。・・「ようです」というのは、ここでは博士号課程の学生は授業を取らないので試験も無いからです笑。今日はKeble Collegeの友達にフォーマルディナーに招待されたので行って来たのですが、その時にこの試験がいかにストレスフルなものかを教えてもらったので紹介します。

オックスフォード大学は1ターム8週間という比較的短期間の3学期制を採用しています。単純計算すれば授業があるのは一年のうち6ヶ月しかなく、学生はそれ以外の時間は研究だったりフィールドワークだったりに費やしているようです。大変な点はさっきも書いたように試験が年の最後にまとめてあるため、1ターム目に学んだことでも一年中忘れてはいられない点です。確かに「学ぶ」と言うことは自分のものにするということであるべきだから、ターム直後であろうがその半年後であろうが出来て当然ということ何でしょうけれど、学生にしてみればやっぱり大変ですよね^^;

更にオックスフォード大学で試験を受ける際のルールがものすごく多いのです。入学時にどの学生も手渡されるのは1000ページにも及ぶExamination regulation book.カリッジによっては入学してすぐにこの規則に関する試験もあるとかないとか。

o0640048012553910047

例えば服装は白いシャツの上に、白い蝶ネクタイをしてsubfuscと呼ばれるガウンを着なくてはいけません。Mortar Boardsと呼ばれる特別な帽子も必須です。試験中はその帽子は脱がなくてはいけないのですが、机が小さくて置く場所がないので割と困ります。会場に持ち込めるものも非常に厳格に規定されており、筆記用具は全て透明の袋に入れておく必要があります。水の持ち込みは許可されていますが、炭酸水は許されておらず、また容器も普通のペットボトルではなく呑口を押して飲むタイプの透明の容器のみが許可されています。お守りは持ち込んだら強制退去させられます。薬も許可なしに持ち込んだら違反になります。などなど。

試験の開始時には直前の10分間の限られた時間で必要書類を書かされるそうなのですが、これがまたものすごい量だと言います。この練習のためだけに試験の前に「予行試験」というものまであるほど。ぼくの友達はその予行試験にいかなかったため、10分でその書類を終わらせることが出来ず、試験開始から5分くらいはその書類を書き続けていたとか^^;

更に、Examination Schoolの建物内で声を発することは許されず、トイレに行きたくなった時は静かに手をあげて、試験官に目配せをしながらトイレの方を指をささなくてはいけません。しかし一度にトイレに行けるのは男女それぞれ一名ずつであるため、誰かがトイレに行っている時は待ってまた手をあげ手トイレを指ささなくてはいけません。

こんな風にいつまでも伝統を重んじるのはオックスフォードのいいところなのかもしれないのですが、ちょっとだけやり過ぎな気も^^;少なくともexamination regulation bookはもう少し薄くならないものかと・・。

それでもこの試験期間、これとは別に可愛らしい伝統もあります。一年の最初の試験を受けるときには胸に白いカーネーションを、2つ目からはピンクのカーネーションを、そしてその年の最後の試験には赤いカーネーションをつけるというものです。この時期は街中でsubfuscを着た学生を大量に見かけることになると思いますが、もし写真を取るのであれば胸に赤いカーネーションをつけている学生を選びましょう。白やピンクのカーネーションをつけた学生は今まさに試験のストレスで苦しんでいるので^^;

ちなみにかつては赤いカーネーションを胸につけてexamination schoolを出てくる学生には、お祝いの意味を込めて皆がコップいっぱいの水を被せるという伝統もあったらしいのですが、コーヒーやら紅茶やらをかける人まで出てきて今では禁止されてしまったそうです。それでも、友達同士で水を掛け合う人は今でも見ることはできます。

試験のある友達皆が、笑顔で赤いカーネーションを胸に歩けることを祈っています。

オックスフォード大学ヨーロッパ留学ブログ(ブログ村)

著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

follow on facebook follow on line
follow via RSS follow us in feedly Subscribe with Live Dwango Reader

Aki • 2013年5月27日


Previous Post

Next Post

Comments

  1. ブルン 2013年5月27日 - 4:27 PM URL

    1. 面倒くさそうだけど楽しそうですね
    試験時に胸にカーネーションを付けるルールとは可愛らしいですね。最終試験のお祝いに水を掛ける習慣が、コーヒーやら紅茶やらをかける人まで出てきて今では禁止!というところで、笑ってしまいました。
    http://ameblo.jp/brunn/

  2. Aki 2013年5月28日 - 7:11 AM URL

    2. Re:面倒くさそうだけど楽しそうですね
    >ブルンさん
    ですよね!僕のように試験のない部外者から見ると、経験もしてみたいとさえ思ってしまいます。笑
    ただ全く知らない人からお祝いとはいえ紅茶をかけられるのだけはかんべんして欲しいですけれどね^^;

  3. コメントを残す

    Your email address will not be published / Required fields are marked *

    *