オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

【読書記録】むかし僕が死んだ家 (東野圭吾 著)

51KJJ2ZKR5L._SX333_BO1,204,203,200_

うまく説明できないんだけれど、わかりやすくいうと、夢の時間はもうおしまいにしようって気になったの..


あなたといると居心地がよかった。でもね、このままじゃいけないんじゃないかって、ある時急に思ったの。周りを拒絶し続けて、あたしたち二人だけで生きていくなんてこと、できるわけない。今のままじゃ、二人とも駄目になっちゃう。もう子供じゃないんだから、夢を見るのは終わりにしよう。そんなふうに考えたの..


お互いに甘えてたと思うの。..


あの頃のあたしたちって似ていたと思わない?ううん、似すぎてた。あなたを見てると、まるで鏡に映した自分を見せつけられてるみたいだった。それが何だかとても辛くなっちゃったのよ

きっと人の多くは「むかし自分が死んだ家」をもっている。そして、失われた過去の自分の死体がいつまでもそこに横たわったままでいることを本当は心の何処かで知っている。「自分自身の死体に出会いたくなくて、気づかないふりをしているだけで」。しかし、そうやって自分を騙し騙し生き続けることでは、おそらく時は永遠に止まったままでいるのだろう。物語の舞台は、謎に満ちた「灰色の家」。そこで、宙ぶらりんだった主人公たちの過去の一つ一つに決着がつけられていく。自分は、やはり自分以外の誰でもない。そう受け入れることで初めて、また人は歩き続けられるようになるものなのだろう。


著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

follow on facebook follow on line
follow via RSS follow us in feedly Subscribe with Live Dwango Reader

Aki • 2015年10月28日


Previous Post

Next Post

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *

*