とあるオックスフォード大学院留学生のブログ
「最後の博論提出までの1年間のカウントダウンが始まった」と書いてから、既に1年と2ヶ月が経つ。僕はまた、時計の針との競争に負けてしまったのだ。やつはこっちの事情など露知らず、或いは知ったとてペースを乱すはずなどなく、当初…
Continue Reading
芸術の街・オックスフォード オックスフォードの町を歩きながら、たまにふと、「芸術」というもののあり方について思いを巡らせる。端から端まで歩くのに30分もかからないこの小さな町で毎日、必ずどこかでは何かのコンサートが開催さ…
先日、批評誌「PLANETS」のメールマガジンに連載されている『現役官僚の滞英日記』で、著者の橘宏樹さんと僕の対談が掲載されました(「僕たちは「シンギュラリティ」をどう迎えるのか? オクスフォードで出会った人工知能研究者…
人工知能(AI)という言葉は人によって定義が違います。そしてその意味合いは、時代によっても変わってきます。最近あちらこちらでこの言葉が使われるようになりましたが、これは実は三度目のAIブームだと知っている人は多くはないよ…
祖父が他界してもうすぐで一年が経つ。兄の結婚式の為に帰国したその半年前の春、彼ははまだまだ元気で普通に会話もできていた。だから突然、「おじいちゃん、もう長くないかもしれない。」と連絡が入った時には耳を疑った。「絵葉書でも…
最近、手帳を持ち歩くことがなくなった。かつては父を真似て、日経ビジネスの茶色の革の表紙に金色でイニシャルが刻印されたちょっとだけ高級な手帳を買って、どのページも予定でぎっしりと埋めることが趣味みたいなところもあった。だけ…
学部はアメリカ、院はイギリス。そして年に幾度も「学会」や「サマースクール」という名で各国のマイナーな都市に短期滞在。そんなものだから、旅行好きの友達とかは僕も根っからの海外好きだと思って話しかけてきたりする。だけど残念な…
朝、ポタポタッ、と窓にぶつかる雨音で目が覚めた。カーテンを開けたところで、そんなに部屋の明るさは変わらない。思ったほど雨は降っていなかったけれど、外は相も変わらぬイギリスらしいどんよりとした天気。 寝ぼけ眼をこすりながら…
今日朝起きると、アーカンソー大学時代にお世話になったトンプソン先生からメールが。なんだろうと思って見てみると、学部時代に出した論文のジャーナルのエディターから、今度出す関連書籍のチャプターを書いてほしいという依頼があった…
アメリカのウェブサービスに、ancestory.comというものがある。その名前からも容易に想像がつくと思うのだけれど、これは自分の「ご先祖探し」のウェブサービス。自分の親族の名前や生年月日などを検索してみると、過去の国…
オナーズプログラムとは? 以前の記事で「チャレンジしたい人にはチャレンジをさせる仕組み」と少しだけ触れたアメリカの大学のオナーズプログラムについて、今日はもう少し詳しく書いてみたいと思います。 一口にオナーズプログラムと…
今 年の2月に、オックスフォードから電車でロンドン方面に一時間ほどのところにあるウィンザー(Windsor)という場所に行って来た。ここにはウィン ザー城という女王エリザベス二世が週末を過ごすお城で有名な場所であり、…