オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

無料で腕試し!TOEIC・TOEFL・IELTS換算できる模試EFSET PLUSを受けてみた

「TOEICの点数何点ある?」「TOEFLは?」「IELTSは?」なんてよく聞かれるけれど、実はこういった類の試験は、2008年に学部進学のために受けたTOEFLを最後にもうずっと受けていない。以前に「AFS高校留学の頃「走れた」からうまくいった」でも書いたけれど、本来は僕にとって英語は一番の苦手科目だった。2006年に高校留学する直前に受けたTOEICの点数はたったの430点。一応英検2級は持っていたもののスコア換算目安表によるとそのTOEICの点数は英検準二以下…。今思い返すと、そんな人がよくもまぁ高校留学を決意したものだと。更にはアメリカの大学に進学して、挙げ句の果てはイギリスで博士号まで目指しているのだから人生なんて本当に分からないものなんだなぁと思う。そこで今回はまず、タイトルのEFスタンダード・イングリッシュ・テスト(EFSET)という英語の無料試験を紹介する前に、僕の英語スキルの向上を英検、TOEIC、TOEFLの点数の変遷に沿って簡単に紹介することから始めたいと思う。

TOEIC 430から775点まで。TOEFL 543から583まで。

TOEFL・TOEIC・英検スコア換算表 from IELTS NAVI -アイエルツ ナビ

TOEFL・TOEIC・英検スコア換算表 from IELTS NAVI -アイエルツ ナビ

  • 中学3年生: 英検準二級 (換算目安: TOEIC 450~490)
  • 高専2年生: 英検二級 (換算目安: TOEIC 550~600)

中学・高専とも英語の能力は多少の苦手意識はあったものの、英検でみると案外平均的なレベルはあった模様。だけど、その後に学校で受けさせられたTOEICの結果に驚愕。

  • 高専2年生: TOEIC 430点 (L:245 R:185)  (換算目安: 英検3~準2級、TOEFL PBT 440)

チーン。

そうして始まった1年間のアメリカでの高校留学生活。こんな英語力なものだから、最初は想像以上に大変だった。だけど良い環境に恵まれて、帰国する頃には英語に対しての苦手意識はすっかりなくなっていた。そして帰国後改めてTOEICを受験。

  • 高専3年生: TOEIC 670点 (L:400 R:270)  (換算目安: 英検2~準1級、TOEFL PBT 535)

「240点も伸びた!」と最初は喜んだものの、一緒に高校留学をした同期の中にはこの時点で900点以上をとった人もいた。そしてよく見てみると自分の場合、リスニング力は大きく伸びたもののリーディング力はそうでもない。これじゃいけないと、「短期集中カリキュラム」を売りにしていたELSランゲージセンター(2009年に日本撤退)に一ヶ月間通って交換留学時の「日常会話」では習得できなかった部分を補うことに。そしてTOEICを再受験。

  • 高専3年生: TOEIC 775点 (L:420 R:355) (換算目安: 英検準1級、TOEFL PBT 560)

漸く弱かったリーディング力も少し伸びてバランスがとれてきた。でも、これが最後に受けたTOEIC。何故ならその時点で、すでに3年次での高専中退とアメリカの大学進学を決めていたため。僕の志望していたアーカンソー大学の求めるスコアはTOEICのものではなくTOEFL。そして、入学許可が降りる最低点数がTOEFL 80(iBT)/550(PBT)だった。換算表によると、この値はTOEICの740点程度。きっと余裕でいけると初めて受けたTOEFL PBTの模試。

  • 1回目(8月模試): TOEFL PBT 543点 (L:54 G:55 R:54) (換算目安: TOEFL iBT 76)

ギリギリ届かず。ちなみにPBTというのは2012年を最期に廃止になったペーパーベースのTOEFL試験。現在のインターネットベースのiBTからは除外された文法セクションがスコアの1/3を占めていたため「日本人向き」と言われていた。当時は留学ジャーナル等で有料でTOEFL PBTの模試を受けられたため定期的に受験を繰り返したが、留学して耳から英語に入った僕にとってはこのPBTだと点数がなかなか伸びなかった..。

  • 2回目(9月模試): TOEFL PBT 513点 (L:54 G:51 R:51) (換算目安: TOEFL iBT 65)
  • 3回目(11月模試): TOEFL PBT 517点 (L:54 G:51 R:50) (換算目安: TOEFL iBT 66)
  • 4回目(11月本番): TOEFL PBT 553点 (L:60 G:54 R:52) (換算目安: TOEFL iBT 81)

4回目にて漸く550に到達し少し安心したものの、点数の分配を見てみると完全にリスニング頼り。これでは留学帰りの特権を使ってるだけで、本当に基礎ができているのかは危うい。そんな焦りから登下校の電車や高専の授業の合間を縫っては文法学習と英語多読の日々を開始。

  • 5回目(1月模試): TOEFL PBT 523点 (L:58 G:50 R:49) (換算目安: TOEFL iBT 69)
  • 6回目(3月模試): TOEFL PBT 563点 (L:63 G:51 R:55)※ (換算目安: TOEFL iBT 84)
  • 7回目(3月本番): TOEFL PBT 583点 (L:60 G:60 R:55) (換算目安: TOEFL iBT 93)

そして漸く7回目の試験で文法セクションが漸くリスニングと並び少しだけ自己満足。

ちなみに、iBTの方は文法セクションがなく、代わりにライティング・スピーキングがあるため留学経験者にとってはとても気が楽だった。

  • TOEFL iBT 89点 (L:24 S:18 W:25 R:19) (換算目安: PBT 573点)

こっちは一回で基準点を超えることができた。

…と、こんな感じに英語に苦手意識のあった僕も、アメリカの大学に進学するまでには、繰り返し模試を受け勉強を続けることでそれなりには英語をできるようになった。その4年後の院試の時は、「英語圏の学部を卒業した学生は英語力の証明はいらない」との事だったので、TOEFLやIELTSの代わりに「アメリカの4年生大学卒業しました」という証明書を提出するだけ(笑)。そんなわけで、僕にとって最後に受けた英語の試験は2008年ということなのだ。

英語力は留学期間に比例して伸びるようなものではない

さてあれから8年の月日が経とうとしている。今でこそ何の苦労もなく英語で論文を書いたり授業をしているけれど、その間、果たして英語力は本当に伸び続けていたのだろうか。というのも、英語でのコミュニケーションに慣れてくると「ズル」をすることにも慣れてくるから。知らない単語は違う言葉で表現すればいいし、相手の使っている単語がわからなくてもコンテクストから推測して対応すればいい。現地の日本人とつるんだりしていれば、学校外で英語を喋る機会もめっきり減ってしまう。

だから、そんなんじゃイカンイカン!と思って3年前、「サボらなければ無料という英単語学習サイト「Be the Brain」を使い始めて4ヶ月」という記事で紹介したように、Be the Brainというオンライン単語学習プラットフォームで3年コースを受講しはじめた。そして以来、毎日欠かさず英単語を学習していた。最初は10分程度だった一日の学習時間も、学習単語数が増えたことで30分くらいまで増えた。それでも、旅行中も帰省中も雨の日も風の日も休まず続けていた…はずなのだけど、なんと2年で突然のサービスの終了。1 2 3 4

進行具合の画面で、黒いキャラクターが3年かけて段々ゴールに近づいてゆくのを楽しみに見ていたんだけど、サービスの終了でこの子、ゴールのドアを目前に入れないまま終わってしまって泣けた‥。まぁ、そんなこんなですっかりやる気を失って最近は「英語」を勉強することをめっきりしなくなってしまった。←言い訳

そんな時に、EFのスタッフからEFスタンダード・イングリッシュ・テスト(EFSET)という、「CFER (Wikipedia)に準拠する英語力レベルに加え、IELTS/TOEIC/TOEFLなどの換算スコアを判定することができる無料のオンライン試験」を是非受けてみて欲しいという依頼が。

無料は嬉しい。特に高専時代、留学ジャーナルでTOEFLの模試を受ける度に5000円近く払っていたからこそ(笑) ただ、無料となるとその質はどうなんだろうと最初は少しだけ疑ってかかった。でも、ケンブリッジの友人のブログ「プラスαのすゝめ」の記事でも紹介されていたので読んでみると、結構しっかりとした作りの試験らしい。

というわけで、とりあえず「15分で出来る無料英語能力診断テスト」のEFSET Expressというものをまずやってみた。

EFSET EXPRESS: CFERに準拠する英語力レベルを判定できる15分間の無料試験

まずはEFSETのトップページ(https://www.efset.org/ja/ )へ行って「英語テストを開始する!」をクリック。すると”Create Your EF Account”という画面が出てくるのでgmailやfacebookなどを使ってログイン、ない場合はemailでも登録してログインできる。

15分のEFSET Expressはシンプルにリスニング、リーディング共に一題ずつの簡易なもの。リスニングのセクションは、2,3分の英語の音声を聞いて6つの設問に答える形式。音声は2回まで再生することができるが、7分30秒の回答制限時間がある。画面下中央の四角いボックスはテストの進行具合を表示しているっぽい。

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次のリーディングセクションは画面左側に長文、右側に表示される8つの設問に答える形式。こちらの回答制限時間も7分30秒。

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試験終了後に結果が表示される。

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結果はCEFRレベルC1(Advanced)-C2(Proficient)とのことでちょっと安心。ただ、この15分間のEFSET ExpressではCEFRに準拠する英語力レベルの大まかな目安はわかるものの、恐らくより多くの人が関心を持っているTOEFLやIELTSの目安スコアはでない。それを得るためには、2時間版のEFSET PLUS(こちらも無料)を受けなくてはいけないらしい。「2時間かー。」とか思ったけれど、もう数年もまともな英語の試験を受けてなかったため、自分の英語力の成長が純粋に知りたくて受けてみることに。

EFSET PLUS: IELTS/TOEFLの換算スコアを判定できる2時間の無料試験

EFSET PLUSのページ(https://www.efset.org/ja/efset-plus/ )へ行って「オンライン英語テスト EFSET PLUSを開始(無料)」を押すことで試験を開始できる。リーディング1時間、リスニング1時間という配分で計2時間の試験。

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画面下中央の進行具合を見る限り、恐らくリーディングセクションは6題程で構成されているのだろう、と予測。従って、時間配分は1題あたり10分位を目安に進めていった。だけど5題目になって突如イレギュラーなことが発生。

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設問数は今までと変わらず8問であるにもかかわらず、突然進行バーの進みが1/9に減速。今までのんびり10分かけて解いてた文章題を6分位でやれと。笑  ..というわけで結局全部で7題。最後の1題で時間足りなくなってリーディングセクション終了…。やられた…。

時間制限により強制的に「お疲れ様でした!」画面に切り替わると時間のカウントが一旦リセットされて休憩時間。準備が整い次第「テストを開始」ボタンを押すと、後半のリスニングセクションが始まる。EFSET Expressの場合はイギリス英語の一題だけだったけれど、こっちはバランスよく色々なアクセントの英語で出題される。そして、リーディングセクションと同様、6題に見せかけて実は7題(笑)。というわけで、一題9分弱くらいのペースで進めていかなくては最後の問題を解けなくなってしまう。僕の場合は最初に一回集中して音声を聞いてから設問に答え、拾えていない部分がある場合のみもう一回再生する方法で進めていったため1回しか再生しなかったのも何題かある。にも関わらずこちらも最後の問題を回答している時にギリギリで制限時間オーバー。そして恐る恐る結果を見てみた。

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あ、案外悪くない。EFSET PLUSスコアはリーディングもリスニングも共に74。CEFR換算は、ギリギリでC2 Proficientに乗った感じ。詳細を見てみると、

Reading – EF 74
CEFR C2 PROFICIENT
どんな種類の文章(事実的、文学的、技術的)でも読むことができ、正確に認識し、様式と調子を分類することができる英語レベルです。幅広いテーマに関する複雑で技術的な文章を理解することができます。
・抽象的な文章や、マニュアル、専門記事や文学作品など、構造的、言語的に複雑な文章を含め、事実上すべての形式の文章を容易に読むことができる。

Listening – EF 74
CEFR C2 PROFICIENT
実演においても放送においても、すべての場合で口語英語が理解できます。わからない言葉や表現に出くわすことは滅多にありません。劇場のライブパフォーマンス、映画やテレビ放送での英語の表現や調子、ユーモアや強調のニュアンスをすべて理解できます。
・早いネイティブスピードでも、地方のアクセントに慣れる時間が与えられていれば、実演でも放送でも、どんな種類の口頭英語をも理解できる。

とのことで一安心。いいことばっかり書かれているけど、実際にはそんなに理解できるのは集中して読んだり聞いたりしている時だけだから苦笑いしてしまうのも事実。そしてこうやって集中すると、後でどっと疲れてしまう(笑) 自然体でこれくらいできるようになるには、まだまだ修行が必要だなぁ、と思ったのが本音。

ちなみに、このスコアはTOEFL換算で見てみると最高点の120位上、IELTSだと8.5~9.0だという。「プラスαのすゝめ」の記事でも指摘されていたとおり、EFSETにはライティングもスピーキングもないためあくまで目安ですね。

EFSET EXPRESS/PLUSの感想

EFSETのExpress(15分間)とPlus(2時間)の両方を受けてみた感覚としては、EXPRESSの方はおおまかに自分の英語能力を把握したい人向け。リーディングでの文書の種類や様式は一つに限られるし、リスニングでも英語アクセントも一つだけしかないことから、正確な判定に使うのは少し無理があるかも?と言った感じ。

そういう点では、2時間のEFSET Plusの方はうまいこと出来ていたと思う。カバーする内容も、生物、宇宙、文化、歴史‥と言った感じに幅広く、その形式も様々。だから単純に試験というだけではなく、知的好奇心を満たす意味でもなかなか楽しめる内容に仕上がっている。

ただし一方で、ウェブサイト上にある「英語力証明にも役立つ英語テスト。LinkedInにスコアを表示することができます。」という部分は少し弱いとも感じた。まず、この試験は何度でも無料で受けることができる点。そして致命的なのは、出題される問題が毎回ほぼ同じということ。スクリーンショットを取るために再度テスト画面に入ったのだけれど、少なくとも最初に出題される問題は前回と同じであった。後半部分で(たぶん)見覚えのない問題もあったため、もしかしたらTOEFL iBT同様、前半の正答率によって出題される問題が多少変わるのかもしれない。しかしいずれにせよ、これであっては結局回数さえ重ねれば誰しもが満点を狙うことも可能ではないかという疑問が残る。そうなってくると、「何度目の受験なのか」という情報や、「点数の変遷の記録」も結果欄に同時に表示しないかぎり「英語力の証明」に使うには説得力が少し欠けてしまうように思える。

更に、試験を受ける度にユニークなidの割り振られた証明書のようなものが生成されるわけではないため、この試験結果は自己判定には使えてもverifiableではないため他の何かに使うことは難しい気がする。「LinkedInにスコアを表示することができます。」というのでそれも試してみたが、それもいまいちcredibilityに欠ける。なんせこのLinkedInの”Certifications”の欄、手動で何でも追加・編集もできてしまうため、「EFSET PLUSで74点をとった人のみが、このCertificateを掲げられる」というようなものでもない。となると、このブログに載せたような「結果画面」のプリントアウトや画面スクリーンショットが今の時点では唯一の尤もらしい「英語力の証明」手段なのだろう。そこら辺はまだ改善の余地はあるように感じられた。

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LinkedInのCertifications

もちろん、無料のサービスなのでそこまで期待している人はいないのかもしれないけれど、例えば以前に「留学準備にCourseraは便利」で紹介した無料オンラインコースプラットフォームのCourseraでは、コースを修了した人全員にpdfで出力されたcertificateが、そして希望であれば一定の金額を支払うことでユニークなidの割り当てられたverifiableのcertificateが授与される(Course Certificate | Coursera)。

またこちらは無料ではないが、「アメリカ学部留学1 同じスタート地点に立つために APとCLEP」で紹介した大学の単位を外部試験で認定するCLEPでは、試験終了後結果を表示する前に「この受験結果を正式な記録として残して結果を見る」か「記録として残さないが結果だけ見る」かという選択肢を選ばされた記憶がある。そうすることで単純に運任せで高得点を狙おうとする受験者を省くことを可能にしていると思われる。

結論としては、純粋に自分の今の英語リスニング力とリーディング力を判定したいと考えている場合であれば、EFSET PLUSはとても素晴らしい無料の英語能力試験だと思う。ただ、これを何かに証明に使うことは、今の時点では少し難しいかな。。といった感じ。

でも、単純にとっても楽しかった!留学のための英語試験の模試で金欠気味の人は、一度EFSET Plusの試験でリラックスして英語力の伸び具合を確認してみるのも手だと思います。また僕のように英語の試験をもう暫く受けていなかったけれど今のスキルが気になるみなさんも是非腕試しに!まとまった2時間を見つけるのは結構大変かと思いますが、週末にでも是非EFSET PLUSで英語力判定をしてみてください(笑)

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著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

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Aki • 2016年1月17日


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Comments

  1. ピンバック: 15分でできる無料のオンライン英語テスト | 新潟市のプロ英語家庭教師・恩田知公式ホームページ

  2. @Ohtanao 2016年4月17日 - 2:49 午後 URL

    無料で腕試し!TOEIC・TOEFL・IELTS換算できる模試EFSET PLUSを受けてみた https://t.co/DCpuRxJM9v via @hogsford

  3. ピンバック: 無料英語能力診断テストEFスタンダード・イングリッシュ・テスト(EFSET)【レビュー】 | はじめのすすめ

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