クラシック音楽祭・BBCプロムス
今日は午前中をラボで過ごしてから、BBC Promsというロンドンのロイヤルアルバートホールで行われているクラシック音楽のコンサートに行ってきました!最初に友達に「BBCプロムズに行かない?」と誘われたときは、アメリカで言うダンスパーティーのプロムのことかと思ったのですが、それとこれとは全然別物。このプロムスは19世紀の後半に、「普段はクラシック音楽を聞かない人も安く気軽に参加できる音楽祭を作ろう!」と始まったとか。プロムっていうのも元々はそぞろ歩きみたいな意味のPromenadeの略で、ロンドン中の一般人が押しかけてそぞろ歩きしてたことからそう呼ばれるようになったとか。毎年7月中旬から9月の中旬までの8週間、毎日コンサートが行われている。
2時にオックスフォード駅に集合して、電車でロンドンパディントンまで。そこからHyde Parkを横切るとロイヤルアルバートホールまでたどり着く。コンサート自体は7時半からだけど、アリーナの立ち見席の5ポンドチケットを買うために到着したのは4時。かつてはこうやって皆早く来てチケット購入のために長々と何時間も列を作るのが慣習だったらしいのだけれど、最近は整理券なるものが配布されるようになって別に並んで待っている必要はなくなったとか。
だけど、毎年来ているというイギリス人の友達曰く、「こうやって並びながら一緒に待っている他の人と知り合ってお喋りしたりするのもこのイベントの楽しみ方なんだ。」ということなので、整理券を貰ったにもかかわらず並んで待つことに。笑 ・・ただあいにく今日の天気は大雨。期待の「一緒に待っている他の人」はほとんどいない・・。仕方なく屋根の下で雨宿りをしながら4人で”I spy”という子供のゲームをしたりしながら2時間時間つぶすことに^^;
チケット配布の6時くらいになるとようやく人が集まり始めて、自分の隣にきた音楽のジャーナリストは今回演奏される作品が作られた時の時代背景だとかメッセージ性だとかを熱く語ってくれて確かになかなか面白かったです。そして6時半くらいにいよいよ中へ。
今回のコンサートはGustav Mahler Jugendorchesterというウィーンに本拠を置くユース・オーケストラ。プログラムは
1. Wagner: Rienzi ‒ overture
2. Ravel: Piano Concerto in G major
INTERVAL
3. Shostakovich: Symphony No. 5 in D minor
僕はクラシックに造詣が深いような教養人ではないのですが、せっかく行くなら!とより楽しめるように予めネット上でそれぞれの作品の解説を読んだり、それらの作品を先週一週間のラボ生活のBGMにしていました。そんなわけで色々な違いに気づけたりもしてとても楽しかったです。
立ち見のクラシックコンサートなんて初めてだったけど、これもなかなか面白い。来年もまたぜひ行きたいものです。
著者紹介:
高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^