オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

チュートリアル(個人指導)を受け持つ

去年の暮。指導教官に突然呼び出されてこう言われた。

「来学期から計算神経科学の学部コースが始まる。君にはチュートリアルを受け持ってもらいたい。」

チュートリアルはそのまま個別指導という意味の言葉だけれど、オックスフォード大学でチュートリアルというと、それはオックスフォード大学の学部教育の中核をなす伝統的かつ重要な教育システムのことを意味する。

「オックスフォード留学(http://www.oxford.jp/fascination/oxford/)」から引用すれば、チュートリアルとはこんなもの。

オックスフォード大学の教育を特徴づけ、その高い学問的水準を維持し続けている理由は、チュートリアルシステム(個人指導方式)による授業にあります。全ての学生には担当の指導教員(チューター)がつき、毎週与えられたテーマについてリサーチをし、エッセーを書いてチュートリアルに臨みます。チュートリアルは週に1回、1時間程。学生は1人~4人で、自分の意見を主張したり、別の考えを受け入れたりしながら、深い議論を行います。所属するカレッジに専門のチューターがいない場合は、別のカレッジへ出向いて受けることもあります。大学で行われる講義やセミナーに出席するのは、このチュートリアルを補完するものとして考えられており、言い換えれば、講義への出席が直接卒業に結びつくことはありません。日本やアメリカのような、科目ごとに単位を加算して合計単位を目指す方式ではないのです。

卒業してめでたく学位を手にするためには、1年生の終わりと、3年生の終わりに行われる2回の試験にパスしなくてはなりません。何が出題されるのかわからない試験に備えて、チューターと意見をぶつけ合い、考える力と発表力を養うのがチュートリアルです。オックスフォード大学のチュートリアルの厳しさは有名で、準備のための徹夜はあたりまえ、前日は緊張で眠れない夜を過ごす学生も多いとか。

「チュートリアルを受け持つ」ということは、この責任重大なチューターの役をやれということ。正直背中に冷たい汗が伝ったのだけれど、「君にとってこれは、必ず良い経験になる。」と言われてしまい、確かにその通りなので”Yes, I would love to.”と即答。

それに先駆けて医科学部の、チュートリアルに関するスキル研修コースを受講。チューターとしての責任や、チュートリアルの目的、学生の能力を引き出す様々な手法や、良い授業をするための教訓など、そんなことを半日かけてこれからチューターをやる他の人達と一緒にお勉強。

そして今週は最初の講義。チューターは別に講義に参加する必要はないんだけど、ちょっと様子見で参加。受講者が7人の少人数講義。少し早く行ってみるとすでに学生がいたので、その隣に座って授業が始まるまでおしゃべり。彼は最初、俺も学生だと思っていたみたいで「実はチューターなんだ。」と言ったら驚いてしまって、ちょっと申し訳ないことをした気がした(^^;

o0715060012824202215自分の受け持つ学生は、その男の子とあと女の子2人。正直会うまで、どんな学生だろうと不安はあったけど、みんないい人そうで良かった!とりあえず来週までのエッセー課題を出したので、次に会うのは来週の木曜日の最初のチュートリアル。

チュートリアルは1時間なんだけど、前半は講義の復習、後半はそれぞれが提出したエッセーについての議論と学んだことに関するちょっとした応用を考えさせる計画。

初めてだから相当不安ばっかりだけど、とりあえず「このチューターで良かった。」と思ってもらえるようにしっかりやらなくちゃ、とせっせとスライド作り。チュートリアルは週一で6週間。大変になるだろうけど、忙しくなればなるほど余計なこと考える余裕もなくなってむしろ心がスッキリするから、これも悪くないかも(笑) そして何よりも新しいこと大好き。これで本業が疎かになってはいけないけど、どうやら今年の2月の自分の運気はとても上昇するらしいので頑張ってみます!

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著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

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Aki • 2014年1月25日


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Comments

  1. ヒロト 2014年1月25日 - 10:27 午前 URL

    1. 無題
    すごく名誉なことですね!!!
    がんばってください!!!
    http://ameblo.jp/whoyouknow/

  2. Aki 2014年2月1日 - 1:08 午前 URL

    2. Re:無題
    >ヒロトさん
    ありがとうございます!昨日一回目のチュートリアルがありました^^ 3人共とても賢くていい子たちなので、忙しくなりますが頑張ってあげたいと思います^^

  3. コメントを残す

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