オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

オックスフォード大学の一年目は「予備生」

今回は、「オックスフォード大学について」というリクエストが2件あったのでそれについて。

僕はUndergraduateはアメリカだったので、オックスフォード大学の学部課程に関しては簡単に(間違ってるところがあったら教えて下さい^^;)。

オックスフォード大学・学部

イギリスの学部課程は、専攻(アメリカではmajorと呼ぶけれどここではsubject)によるけれど3年か4年。アメリカでは入学してからも専攻に関して自由がきくのに対して、ここでは日本と同じように入学時に専攻を決めなくてはいけない。そして、これは院でも同じなんだけれど、専攻の学部と、カリッジの両方からオファーを貰って晴れて大学に入学することができる。

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オックスフォードへの入学が決まると、学生subfuscと呼ばれる黒いガウンを羽織ってSheldonian Theatreと呼ばれる建物においてMatriculationという式典に参加することとなる。これは入学式のようなものだけど、「今日からあなたはオックスフォードファミリーの一員ですよ。」と認められる為の式典なので、オックスフォードの学部課程から院に進学する人など、2回めの人は参加は許されない。この伝統は結構重要な意味を持つらしく、「当日に寝坊して参加できないと入学取り消しだから!」と脅されたくらい。まさか、本当にこれで入学取り消しになることはないとは思うけれど、それくらい大切なことらしい(笑)

ただ、この入学は当然のことながら学生にとってはゴールではなく、スタート地点。これは文字通り一年目の学生は”prelims”と呼ばれる予備生という立場でしかないのがここのやり方。一年目の終わりにはFirst University Examinationという進級試験が待っていて、この試験に2度失敗すると”Sending Down”。「残念でしたお疲れ様」とオックスフォード生の立場を剥奪されてしまうという。専攻によってはこの恐ろしいふるいが2年目にもSecond University Examinationとして用意されているとのこと。まさに「大学は勉強するための所」という事を象徴する仕組み。

 

オックスフォード大学・大学院も

人事みたいに書いているけど、実は博士号課程の学生にも同じ事が言える。博士号課程に入った段階ではProbationary Research Student (PRS) と呼ばれる「お試し期間の研究生」という立場で、一年目の終わりの1時間程度の“Transfar viva”という口頭試験をパスできなければ「お気をつけてお国へおかえりなさいませ。となってしまう^^;

とは言っても「さすがに落とされる人いないでしょーww」と教官に聞いてみたら、「だいたいはね。だけど、not alwaysだね。」と。

ひーーー!!

というわけで気を抜いていたらこのブログがあと半年で終わる可能性も否定出来ないわけです^^;;

が、がんばらなくちゃ・・。

この流れで院の話をすると、オックスフォード大学では基本的に、日本で言う修士課程に値するM.ScM.Phil、そして博士号課程に値するD.Phil課程がある。

1.Master by Taught (M.Sc): 基本的に1年間の授業履修をメインとする課程。
2.Master by Research (M.Phil):基本的に2年間の研究をメインとする課程。
3.Doctor by Research (D.Phil):1年目のPRSの後の2年~3年の研究中心の課程。

志願する分野の知識がすでにあって、研究したいことが自分の中で固まっている場合は研究プロポーザルを書いてM.PhilかD.Philに応募する人が多いよう。イギリスもアメリカと同様、必ずしも「学部→修士→博士」と行く必要はなく、学部課程から直接博士課程に入ることも可能

僕の場合は、最初はMasterのResearchコースに応募しようと思って今の指導教官と話をしたら、「こういう研究は2年程度じゃ難しい。博士を受けなさい。」と言われて、そう言うのなら。と。

どれくらいの人が入学するのかというと、例えば僕のいるDivision of Medical Scienceの場合、院生全部のApplicationsが大体2000、Acceptancesが400人程度なのでAcceptance rateは20%前後。一方で学部課程の場合は、文系・理系問わずそれが5%程度なので、同じオックスフォード生と言っても少し意味が変わってくる。

(追記:読者の方より「大学院の応募条件に1st class(上位約15%)があるので、大学院の受入れ率20%と学部の5%を単純に比較するのは間違った印象を与えてしまうと思いますよ」とのご指摘がありましたのでここに追記しておきます^^)

 

大学院課程の奨学金とか

ちなみにMITの僕の志願した学部は、説明会の時に聞いたら少なくともその学部においてはPh.D志願者に対するその率は簡単に5%は切るとのこと。研究環境の良さに加えて、アメリカの大学院は基本的に学費全額支給だからそんな恐ろしい数になってるのだろう。

一方でイギリスは2008年くらいから奨学金のチャンスもガタ落ちらしく、どこもかしこもお金集めに必死らしい。なので、特にイギリスに大学院留学を考えている人は、絶対に奨学金を予め応募しておきましょう

大学院受験の頃には、ほとんどの奨学金の応募が締め切られています!

僕は元々カナダの大学院に行くつもりで、そこでも授業料支給に加えて給料さえも貰える条件だったので、全く考えさえもしてませんでした。だからその後に「よし、オックスフォードにしよう。」と突拍子もなく決めてから事の重大さを知りました。

奨学金の応募用紙には大抵「どこの大学院に行きますか?」みたいな項目があるので「奨学金は合格が決まってから応募するものだ」と思い込んでいたのですが、

そんなことありません!ちゃんと応募要項に書いてあります!説明を読みましょう!

応募できる奨学金の団体リストは「beoのサイト」などを参考にするといいと思います。実は合格が決まってから(4月頃)でも応募を受け付けてくれる団体も探してみるといくつかはありますので僕と同じようなことをしてしまった人も探してみるといいと思います!

 

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著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

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Aki • 2013年4月4日


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Comments

  1. ブルン 2013年4月4日 - 6:57 AM URL

    1. 無題
    >大学院受験の頃には、ほとんどの奨学金の応募が締め切られています!

    そうなんですねー。娘は学部に入学したばかりでまだまだ先ですが、考えているようなので気を付けないといけないのですね。娘の大学では大学院に籍を残したまま留学する人が多いように聞きました。
    http://ameblo.jp/brunn/

  2. Aki 2013年4月4日 - 7:22 AM URL

    2. 無題
    はい、完全に勘違いをしていてとても痛い目をしましたので、娘さんの受験されるときには早い段階から奨学金の概要に目を通しておくといいかもしれません。
    大学院に籍を残したまま留学する方法もあるんですね。自分の周りで日本の大学院に行った人の話を聞いていると、両方共経験できることはとてもいい事な気がします。特に自分のラボは相当個人主義なので、日本のようにラボ内で教えあうスタイルはとても魅力的に感じてます^^
    http://ameblo.jp/hogsford/

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