オックスフォードな日々

とあるオックスフォード大学院留学生のブログ

Nothing gold can stay..

前回の記事から気づけば早3ヶ月。明けましておめでとうございます。今年の冬は日本に帰っていました。それにしても、冬に日本に帰るのは本当に何年ぶりだろう。アメリカの大学に行った一年目の冬は、ユーリカスプリングスという小さなちょっとだけ歴史のある街に寄ってからクリスマスの安いタイミングで帰国したのを覚えてはいるけど、その後帰ったことあったかな・・。

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小さい頃お正月と言えば、親戚が皆集まってとっても賑やかな一大イベントだった。一年で唯一夜遅くまで起きてることが許される日だったから、「ドラゴンボールを一巻から全部読む!」とか、「ゲームを好きなだけする!」とか、どうやって時間を過ごすか考えるだけでも心が弾んで弾んでしかたがなかった。テレビはいつも紅白歌合戦が映ってて、よく分からない演歌に飽きて、従兄弟同士でみかんを投げ合っておじいちゃんに怒られたりもした。「ゆく年くる年」がはじまる頃には知らぬ間に夢の中にいて、「行くぞ」という声に起こされて、モコモコした上着を何枚も羽織わされて近くのお寺までみんなで初詣。お賽銭を投げ入れて一年の感謝を捧げた後、いつもコップに甘酒を注いでもらえる。それがとても熱くて絶対に舌を火傷した。大きな焚き火からたまに弾ける火の粉が、いつか屋根に飛び移るんじゃないかとずっと目で追っていた。隣にはいつもそんなキョロキョロする自分を笑顔で見る両親や祖父母がいた。

当時は、毎年必ず巡ってくるそんな当たり前の時間を、やがて恋しく思い返す事がくるなんて思っても見なかった。普段はホームシックになんてならないのに、どうしてもこの季節だけは頭の中が日本でいっぱいになってしまう。毎年耐えきれず、インターネット上で初詣のライブストリーム動画をみて気を紛らわしたりしていたほど。

だから今回の帰国はちょっとだけ嬉しかった。だけど昔とは色々変わってた。みんな同じじゃない。祖父はびっくりするほど衰えてしまっていて、従兄弟も順番にそれぞれの家族を持つようになっていて。自分が日本にいようとも外国にいようとも、時間は流れて何もかもが変わっていっていて。当たり前なんだけれど、なんだかとても不思議だった。

最近、”See Your Folks” (http://seeyourfolks.com/ ) という、自分の国と、親の年齢と、自分が彼らと会っている頻度をいれると、自分が両親にあと何回会うことができるのか。という大まかな数を出してくれるサイトを知って試してみた。深く考えたことなかったけれど、その数を見て背筋が凍った。数で見てしまえばあと2年もない。祖父祖母に至ってはもう平均年齢だから、今会えるということも実は特別だった。

当たり前だと思っている日々は、本当は特別な日々。何も変わらないと思い込んでいることも、少しずつでも確実に変わっていっている。至極当然のことだけれど、ついつい忘れがちになる事実。知ってても目をそらしたくなる現実なのかもしれない。気をつけなくちゃ。後悔しない人生を送るためにも。よい一年になりますように。


著者紹介:

高専在籍時にAFSの53期生としてアメリカのオレゴン州で一年間地元の高校に通う。帰国後アメリカのアーカンソー大学フェイエットビル校に編入し2011年に理学士コンピューターサイエンス、2012年に教養学士心理学を修了。2012年秋よりオックスフォード大学にて、博士号課程で計算神経科学を勉強中。色々と大変ですが、常に色んな事に挑戦しながら精一杯頑張ってます。
詳しくは自己紹介ページよりどうぞ^^

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Aki • 2014年1月23日


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